注意
四年前に嫁の両親が亡くなり、相続した埼玉の実家が空き家となりました。
長年住んだ家でも、誰も住んでいないとどんどん老朽化が進みますし、固定資産税も年々支払い続ける必要があります。
そうこうしているうちに、「このままではいけない」と感じ、賃貸に出すことも考えましたが、最終的には売却することを決意しました。
埼玉の実家は多くの思い出が詰まった場所ですが、実用的な判断をする時が来たのです。
賃貸に出すこともなく、だらだらと固定資産税を払い続けていましたが、それもバカらしいと思い2年前に売却を決意しました。
たまたま売却した後に気づいたのですが、もう少し放置しておいたら７００万円も損していたかと思うとぞっとします・・・・
その理由とは・・・・
知らないと損をする！空き家になった実家を売る際の税制優遇
何故そんなにも大きな差が出るのかというと、それは税制の問題に関連しています。「空き家になった実家を売る際の税制優遇」について知らないと大きな損をしてしまう可能性があるのです。
通常、空き家を売却する際の税金は、その譲渡所得（売却益）に対して、譲渡所得税・住民税・復興特別所得税がかかります。長期譲渡所得（所有5年以上）の場合、税率はトータルで20.315％となります。一方、短期譲渡所得（所有5年以下）の場合は、なんと39.63％もの税率で課税されてしまうのです。
長期譲渡所得（所有５年以上）の場合、税率はトータル20.315％
短期譲渡所得（所有５年以下）の場合はなんと39.63％も課税されてしまうのです。
私の場合、約1,800万円で売却したので通常だと短期譲渡所得で税金は713万円です。
しかし、空き家になった実家を相続した場合に、期間限定で税制優遇措置があるのをご存知ですか？
最高3,000万円の控除「空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例」
平成28年4月から施行された特例で、ようは親が住んでいた家を相続して空き家にした場合、相続した年から一定期間内に売却すれば、譲渡所得から3,000万円を控除できるというものです。
これは、親が亡くなってから空き家になった家だけでなく、親が介護施設等に入居した際に空き家になった場合にも適用される「マイホームを売った時の特例」として同様に3,000万円まで控除できます。
ですからもちろん私が売却した際にかかった税金は０円！
1,800万円がまるまる入ってきたことになります！
しかし、この特例には注意したい事があります。
「相続した年から一定の期間内に売却すれば」という期間に条件があるからです。
その条件とは次の２つ
平成28年4月1日から令和5年12月31日までに売却した空き家であること
相続から3年を経過する日の属する年の12月31日までの売却であること
つまり、令和２年に相続した空き家の場合、今年いっぱいという事になります。
当然売却には相手があっての事ですから、「売りたい」と決めてから半年～１年かかることもざらにあります。
では、どこで売却の依頼をすればいいの？
近くの不動産屋や全国規模の有名な不動産会社も選択肢として考えられますが
それでは「より高く売る」には不十分です。
より高く売るには「一括査定」を利用するのが鉄則です！！
一括査定の中でも 安心して査定が依頼できるのがイエウールです！！
（２４時間査定OKです）
相続した空き家を売却する際に優遇される特別控除も期間限定です！
通常２０％～４０％近く取られる税金が０のうちにぜひとも売却しておきたいところですね。
人によっては１,０００万円以上も得られるお金が変わってくるはずですから！！
また、税制優遇措置には上記以外にもいくつか細かい条件がありますので、
査定と一緒に一度相談してみてはいかがですか？
私もおかげで７００万円近くも得したことになった訳ですから！！
私が埼玉の実家を売却してから数ヶ月が経過したある日、私は再びその地を訪れることになりました。
新しい所有者が移り住んだ後の家を一度見てみたいという好奇心からです。もちろん、突然訪問するわけにはいかないため、事前に連絡を取り、小さなお土産を持って訪れました。
新しい所有者は中年の夫婦で、この家を選んだ理由について興味深い話をしてくれました。
彼らはこの地域の自然を愛し、
都会の喧騒から離れて静かな退職生活を送りたいと考えていたのです。私の実家が市場に出された時、彼らにとってそれは完璧な機会だったそうです。
家を案内されながら、私は幼少期の記憶が蘇りました。
かつての私の部屋は今や彼らの書斎となっており、壁一面に本棚が設置されていました。
庭も手入れが行き届き、以前は見かけなかった花壇が新たに造られていました。変わり果てた景色に、少しの寂しさとともに、新しい生活が始まっている実感が湧きました。
夫婦との会話の中で、彼らがどれほどこの家と地域を愛しているかが伝わってきました。
そして、彼らは私に感謝の意を表し、「あなたの家族が築いたこの家で新たな章を始められることを光栄に思います」と語ってくれました。
その言葉に、私はこの家を売却したことの正しさを改めて感じることができました。
その後、私はこの家売却の経験を生かし、不動産に関する知識を深めることにしました。特に、相続や税制優遇についての情報は、多くの人にとって役立つものであると感じたためです。インターネットでブログを開設し、私の経験や学んだことを記事にして共有することにしました。
ブログは思いの外、反響を呼び、多くの読者から質問や感謝のメッセージが寄せられるようになりました。
中には、同じような状況に直面している人々から、具体的な相談事例が寄せられることもありました。それに応じて、私は専門家とも連携を取り、より専門的なアドバイスができるように努力しました。
このブログを通じて、私は不動産の専門家としての新たなキャリアを築き始めました。セミナーや講演会に招かれることも増え、私の知識と経験が他の人の役に立っている実感を得ることができました。
これまでの人生で学んだことを活かせる場を見つけることができ、非常に充実した毎日を送るようになりました。
そして、今、私はまた新しいプロジェクトを計画しています。地元埼玉で空き家問題に対処するための非営利団体を立ち上げる準備をしています。この団体では、空き家の所有者と地域社会をつなぐことを目指し、家がただ放置されることなく、有効活用されるよう努めます。
私の人生は、嫁の両親の家を売却したことから一変しましたが、それが多くの人々の助けになる道を開いたと信じています。
そしてこれからも、その知識と経験を広め、より多くの人の役に立つことを目指して活動を続けていく所存です。